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子どもの頃から、死んだ虫を拾っていた。 道端で、庭で、窓の桟で。誰かが踏む前に、そっと手のひらに乗せた。きれいだと思ったから。それだけの理由で。 大人になっても、その感覚は変わらなかった。むしろ、もっと正確になった。鹿の骨格を組み立てながら、関節のひとつひとつに名前があることを知った。蛾の標本を額に収めながら、羽の模様が地図みたいだと思った。図鑑を眺めるとき、自分が探しているのは情報じゃなくて、形だと気づいた。 ある日、その形を革に写してみた。次は毛糸で。次は布で。気づいたら、頭に乗せていた。 売り物になるとは思っていなかった。ただ、作らずにいられなかった。 でも、世界のどこかに、同じものを面白いと思う人がいた。虫が好きで、骨が好きで、少し変なものを身につけることを恐れない人が。 GroveHomeは、そういう人のための場所です。説明しなくていい。ただ、好きなものを、好きなまま、身につけてほしい。